君の中の花/梅昆布茶
可憐だったり清楚だったり 或いはとぐろを巻いて見せたりする君の中の花が好き
薄紅色だったり萌黄色だったり 或いは血を流したり
君の六十兆の細胞の隅々まで僕を行き渡らせたいのだ 君がどこにも逃げられないように
僕は腸内細菌となって君の身体に棲み付くんだ そして時々光って見せるんだ蛍みたいに
僕の詩は君に届くかい 君のストイシズムはまだまだ続くのだろうか
僕は禁欲の鎧に飽きてしまった 僕の毒針は自分を刺すんだもの
時計の針が重なるように幾度となく重なりたいんだ
こころをわし掴みにされたままでは どんな屈強な男でさえ生きれまい
花弁の中に秘めた想いを 蕩ける蜜をそっと分け
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