血の花の咲くとき/もっぷ
 
きれいごとばかり言ってられない
ときには口さがない人のことを思ってしまう
ああ、きっとと思い詰めたりもして
肩が凝ってお薬や湿布ではどうしようもなくなる

火の無いところにも煙は立つことをみたことはある
自分の言い訳にするつもりはないけれど
かなしいよね、人だから
想いを具体にする言葉持って生まれちゃってさ

やっぱ煙は出元が必要で
ただこんぐらがっちゃう紐に点された火からだから
それって一人のちからじゃ解けないものだから
諦めてさ、黙って背を向け去ってみる

出元が自分だってことをどうしても認めたくない夜に
諦めってさ、心に孤独な血の花を咲かせるよね


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