骨へ/
もっぷ
風渡る海浜では
大きな櫓が燃えていた
ひとびとが囲んで
暖を取っていた
みたいひとびとは
すっかり着込んで待っていた
新しさは必ず訪れる
固く信じて
その時閉じ方に誰が思いを馳せただろう
はじまりだけがいつも尊いのだと
喜ばれる
君のはじまりは閉じられることからはじまった
ことを覚えているのはもう
わたしだけなのだと思う
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