2013.05.25./もっぷ
 
満六年から十日が経った
書き始めた頃あなたはまだいた
くれた言葉を覚えてる
詩は説明してはいけない

書き始めてから満六年過ぎ
ほどほどからは遠のいて
手足をすっかり突っ込みすぎて
もう逃げられない砦も作った

守られるための砦のはずが
いつか拘束室のごとくに
でも自らが願い望んで
もう開城の鍵は無い

詩は説明してはいけない
そうだね、父さん


戻る   Point(4)