足りないもの/
もっぷ
泣いてしまうほどのこの孤独の起点は
いつの頃のもの
のこされるということは
その後を一人で視るということだった
あなたもあの仔ももう
写真のなかでしか笑わない
音声の無い
笑顔、笑顔笑顔
もっともっとといったい何を欲張りたいのか
セピアになるにはまだ日は浅いし
あなたの名前をこの世から消す
手続きはいまだ転がっている
思い出が足りないと
ただもっと思い出を作りに来て、と
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