後厄純情労働歌/平瀬たかのり
ォローだったぼくは
ちょっとだけ残念な気持ちで見ていたりなんかして
タマゴを買って帰るとき
レジに並んでいる彼女と目が合った
ぼくたちは笑いあって別れた
きっとまたここでこんなふうに
他愛もなく会って
他愛もなく笑って話して
他愛もなく別れることも
あるだろう
いよいよこれから暑くなって
天ぷらやらトンカツやらカラアゲやら
フライヤー四漕の前の熱さなんて
ああそりゃもうきっと
はへはへ ふぅふぅ へろへろ よれよれ に
ちがいないけれども、ね
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