藪から蛇/梅昆布茶
 
藪から棒に破れかぶれ敗れ去り
ピンからキリまで品も義理も欠いて生き延びて
ふふふと不敵な不満のわらい
ままよとマヨネーズおまんまにかけて
大変だあ鯛が怠慢で困るんだが
ひひひと狒々が悲観の呟き漏らしても

縷々述べたてる流浪の生涯を
耳そば立てて見ていた午後に
きっと気が付けば木の上の生活は
こころに刻む心地良くあるように
サッサと去ろう猿廻し
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