実現されない夢について/梅昆布茶
 
僕の人生はなにで満たされているのか
空虚あるいは無意味な時間
それとも成熟した果実の様な退廃なのか

すっかり一人に慣れてしまって恋さえもわすれてしまった様だ
リュックを背負った男が山に登る様に僕も山に登る

前に進まない自転車はすでに錆び付いて歴史の垢を纏ってしまって
意味を生成しない愚鈍な機械になりつつあるのだろうな

もうすぐザリガニに戻るんだもの孤独なザリガニに
そして泥のなかを進んでゆくのさ

実現されない夢はいつも一番僕の大切なものだ
それがもっとも確かなもの愛着もあるそして自分らしいのさ

実現されない夢についてならいくらでも語れるさ
一生だって語れるさ君が聴きたいならね


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