諦観まであと3センチ/もっぷ
 
狂ったように咽び泣く
鳥を空を花を風を
思いたいと願うほどに
なぜにどうしてこうなったと歎いてる

理解を超えた偶然の重なりですよ
と誰かわたしをあきらめさせて
いまだに早春のさやかな海を
みてないくせにみたと詩に描きたい

貝殻を、お願い手渡さないで
ほんとを忘れてしまうでしょう
仔猫の愛おしさを教えないで
触れてもいいと誤解してしまう

義務はあり自由は無いそれが
わたしだという悟りまであと少し


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