蓮糖ゲットー/六崎杏介
1
朱と愛と火の落ちる沼のあるアルトな丘
産声あると尚禍な月兎on銀貨rbな月を
降る雨と知恵路でのそぞろの葬列で遠ざける
2
火薬が列記したHOTELでは錆びた銀貨が蛾になる
蛾達は空で集まって河になる その河は遠く
胎陽のお腹の玉seaに流れ込むそうだ
3
火山灰を燐粉と混ぜたおしろいで少女は
下弦楽器の月の下 ランスとダンス-再度ステップ
少女、蝶の様に舞い、蜂の様に刺すランス
桜ニ非ズの寒梅を燐寸で燃やすと少女は
恋人の許へ走っていった
4
火薬が列記した図書館には字雷の噂
子供が三人潜り込んだ!途端の爆発音に
球体関節が散らばっタナトス劣等一面Red
夢かと帰る群像を眺めながら獏氏は
くしゃみ 爆発音!
5
ガリラヤに旅立つ、嗚呼、蟻等や と
露や祝辞の見送りに、行く、数日前の約束の人は
ずうっと後に帳を落と死た
6
朱と愛と火の落ちる沼のあるアルト丘
沼には蓮が咲いています
甘い香りを廃虚に零しています。
戻る 編 削 Point(0)