僕が飲んでいるもの/nonya
 

僕達の薄ら甘い関係は
砂糖というよりぶどう糖だった

君の囀りにも似た言葉は
体液のように僕の身体を巡り

君の微笑みの陽だまりは
L-アルギニンのように
僕の生活に治癒力と免疫力を与え

君のカフェインをまとった仕草は
くる日もくる日も僕を高揚させ
いたる所で僕を覚醒させた

なんとも心地良い関係を
終わらせたくなかった僕は

イノシトールの努力で
思考の脂身を溶かし

ナイアシンの覚悟で
心のアルコール臭を拭い去った

しかし無理な爪先立ちは
いつまでも続かなかった

終わりは突然やってきた

有頂天で隙だらけだった僕は
悪玉の巧み
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