ショッピングカート/灰泥軽茶
 
思うと
ショッピングカートを背にしょい
ひょいとジェット噴射を浴びせ
宙に浮きうまく身体をコントロールしながら
貯水槽に入っていった
そして葉脈を流れていくように光が発散し
くるくる回転しながら
空高く舞い上がり消えていった

私は折りたたみ椅子を片づけて
お疲れさまでした
ごくろうさまでしたの言葉とともに
これからは
ショッピングカートに
もう少し注意を向けておいたほうが良いなと
思いながら駅へと歩いた







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