からっぽの家には/梅昆布茶
 
ショッピングセンターの駐車場でカレーパンと牛乳でお昼を済ました

なかなか家に帰れない

僕の家って本当は彼処じゃ無いんじゃあないのかなんてねときおり思うんだ

誰も待ってないし読まない新聞だけが溜まってゆく


きっと僕の留守には

僕じゃない僕がテレビを観たり煙草を吸ったりご飯を食べたりして

僕の知らない奥さんと住んでたりするのかもしれないな



だって僕には確かめようが無いんだもの

また今日もショッピングセンターの駐車場で

桜が風にちらほら綻びながら舞っているのをみているのさ


きっと僕の留守には僕の知らない僕が友人たちと

誕生パーティーを楽しくやっているに違いないのだ


仕事は嫌いでは無いのでいいのだが

ふと僕の知らない僕に

会ってみたい気もするのだ









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