よわいという/
かんな
はなし
きみの思ったまま解釈したらしいので
わたしも
そのままに飲み込もうとおもう
つぎの日の朝であったか
探しものがやっと見つかったと
階下から声がするので
パジャマ姿のまま階段を下りていく
そのわたしの手を
そうきみの手が
しっかり握って離さずに
そのままわたしをぐっと引き寄せ
にこりと笑みを浮かべながら
すらりとして言うのだった
ほら
見つかりましたよ。
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