暁の部族/梅昆布茶
雲がちぎれて流れる
風はある気配をはらんでいる
君の瞳の中にある感情
配置とバランスが変わってゆく
静かなダイナミズムをもってものごとが動いてゆく
遠くで闇が切り裂かれる
またひとつ誰かのこころがもれおちて絶叫する
生態系のうたがこだまする森に
生命の朝のたかまりのように
震えるものを追い続け
アンモナイトやそれに付随した僕たちの愛
戦いのなかで成長するしかないんだ
だから僕らに名前をつけないでくれ
僕たちは暁の部族なのだから
ただ雲と空からだけ
名前をもらえるのだから
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