すごいスピードの鳥/よしたか
っていた言葉はみるみると滲んだ
それが僕らのラブソングの歌詞だ
そしてどこかのイブたちも神様に恋をした
緻密で丹念なチョコレートを宇宙に飛ばしたんだ
それは大気圏で溶けて
地上はほろ苦い義理になった
分厚い繭で本命を夢見る彼女の起源よ
固まった雲は流れさった
低空の自衛隊機が三機
トランプの渡り鳥のように飛んでいる
感受性と仲良くなれない日は
傘はお気に入りのものがいい
ポツリ ポツリ 雨が降り出し次第に強くなる
あるいは太陽の背けたくなる目力だとして
あるいは満ち欠けを瞬時に行う月のウインクだとして
凄まじい愛のイメージは他愛もなく 大切な愚痴をくだ
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