私の詩のヴィジュアルの破壊と再生の必要の痛感/もっぷ
 
皆さんもご存じだと思います、ある(大好きな)詩があります。

***
「鹿」  (原作のヴィジュアルまま

鹿は 森のはずれの
夕日の中に じっと立っていた
彼は知っていた
小さい額が狙われているのを
けれども 彼に
どうすることが出来ただろう
彼は すんなり立って
村の方を見ていた
生きる時間が黄金のように光る
彼の棲家である
大きい森の夜を背景にして

***
「鹿」  (わたしのいま、ならば

鹿は
森のはずれの夕陽のなかにじっと
立っていた
彼は

知っていた、
ちいさい額が狙われているのを

けれども彼にど
[次のページ]
戻る   Point(3)