風のなかのソネット2013/梅昆布茶
 
いつかみた風景のなかに僕たちがいた
求刑されることをまっていた

無期懲役かおなじぐらいの罪障が押しつぶそうとするが
僕は罪のために生きようと思った

生きること自体はもう辛くはなくなったがちょっといいよねとも
思えるようになった

それでいいと思う

僕たちの車椅子には羽根が生えてるんだって最近思うんだ

だからちょっとだけの余裕をもらって詩なんぞ描いているのだが

僕がたぶん2年ぐらい前に描いたソネットを
また読もうとおもったんだ

やはりぼくは変化している
でも意味の無い変化ではないとおもっている
それだけが生きるよすがなのかもしれない

どれが本
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