歴史/もっぷ
 
産み落として出て行ったことがのこす
さびしさは
得たものの位置には
勝てない

深夜の一人舞台
とわかってはいても
そのまばゆさを
感じてしまったことがあるのなら

あなたもでしょう?
悟っているはず

今夜も泳いでいるの
灰紺色のその下の天井のその下で
自分の歴史のひとかけらと出会う
ために


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