シェフの気紛れポエム タモリタ風 アポカリプス仕立て/和田カマリ
ーパー銭湯。しかし、鬼達の福利厚生の為の、バスケットコートを兼ねたここ大浴場だけは、煌々とナイター並みのカクテル光線に照らし出されていた。まるで誰かの「眼」を気にするかのように。
超人的な運動能力を誇る鬼達には、バスケをするのに、スリッピーでリスキーなこの岩盤がちょうど良い按配のサーフィスなのであった。
突然に千度を超える熱湯が吹き出し、股間をもろに直撃された男は、身もだえながら実業団のチアリーダーのように、両足を上げ?字になり3メートルほど上昇した。
その瞬間、亡者から切り取った首で、ドリブルをしていた一つ眼の青鬼は、山なりのノールックパスをリング方面に放った。学生時代バ
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