検閲者/梅昆布茶
 
人が人を検閲することはできない
それはいちばん姑息な魂だから

人は人を弾圧することはできない
それは怯懦の表明に過ぎない

それらを振り払った魂のあり方こそ自由の別名だとおもうのだ

国民を人質にして外交と称し
爆竹で耳目を驚かす指導者なんて僕は聞いたことも無い

いるとすればそれは簒奪者と呼ぶべきか

たとえそれがどんな理由であろうとも
それを容認する世界であってはならないともおもう

死に例外が無いように自身もそうあるべきだろう

人間の生身はおそらく電子化されないもの
民俗学のハレとケのように見分けなければならない

映像情報は貴重だがある意味
想像力を削ぎ停滞させるのかもしれない

言葉や音は認識し理解し自分なりのイメージを
創造するちからをはぐくむ

個体差は関係無いんだ
すべての違いを解決するのは
想像力だとおもっている

生命はまだまだ強いと
信じてもいる

最終的には文化に支えられた
精神がすべてを克服するとおもっているのだ







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