次に、キミに会えたらその時は。/元親 ミッド
大地の香りをかいだのはいつの日だったか。
丘の上、草の匂いを吸って大の字になったのはいつの日だったか。
潮風と向き合って、水平線に溶ける夕陽を見たのは、いつの日だったか。
そして
キミとゆっくりしゃべったのは、いつの日だったかな。
退屈な日常を、作り出すことについては
天才的な才能なんか発揮しなくてもいい。
本当は、そこかしこに転がっている
つまらない、たわいもないそんな小さな幸せを
砂浜に探す、丸くなったガラス片のように
丁寧に拾っていくこと、それが大事なことなんだ。
次に、キミに会えたらその時は、
たくさん、たくさん話をしよう。
つまらない、たわいもないそんな小さな笑い話を。
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