カチコチ/赤青黄
はいそいそと席に座り、橋をとった
「いただきます」
ああ、こんな挨拶をしたのはいつぶりであろうか
さて、まずは何を食べようか
と思い迷い橋をしていたら
本当に何から食べてよいのやら
本当に困っていまった
だって
みんなおかずが
ぐにゃぐにゃ蠢いていたから
「きぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
妹が背後から襲ってきた
僕は椅子を横に転がしてこの攻撃を避けると、テーブルは木っ端微塵に砕け散った
女の一撃は
いつの時代も恐ろしいものだ
「はぁはぁ」
僕の手元にはもう武器が残されていなかった
ただ一つだけを残して
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)