日記詩/月形半分子
所在なのだ
(三)
時々、人の幸せが心に痛い
生きるって事に勝ち組、負け組なんて仕切りができてから
時々、人の幸せが心に痛い
追いかけているのか、追われているのか
真空パックされる魚のように
私たちは綺麗にならんで生きているから
その仕切りがとてもよく見えてしまう
悲しいね
私はどうやら資本主義と
免罪符に成り果てた民主主義に
疲れてしまったようなのだ
そのせいか妙にアンニュイな気分だ
今もまた、日本の土地の売買なんぞ景気の傾向を気にしながら
日本人が本当の意味で日本の土に還らなくなってどのくらいたつだろうとか考えてしまっている
日本の土が日本人を忘れたら困るなぁとか
本気で思ってみるのだ
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