大学受験狂詩曲/鵜飼千代子
ファミレスでの合評会
ちっともじっとしていないアッキー
3才だったかな
江の島の公衆便所に連れて行ってくれたS先生
ちっとも帰って来ないから見に行ったら
トイレの前で睨み合っていた
「出ないならいいんです!」
と、
強姦されかけた息子を取り戻すかのように
抱き上げてみんなのところに帰ったけれど、
前に会った時に、電車で眠っていて、おしっこでちゃったんだ
床を流れていく
不思議な水をふたりで眺めていた
合評会の難しいお話の最中、アッキーはちっともじっとしていなかったけれど
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