一筆箋 恒子/salco
を抱いておりました。うで玉子に衣を着けるゑげれす人の美学が解せませんの。 恒子
一句。秋深し蒸かしの芋の二、三本。 恒子
結婚生活つて、水性サインペンの極細で文字を四十二・一九五キロメヱトル書くようなものぢやないかしら。 恒子
恒子はすつかりおまゝごとに飽いてしまいました。お暇が欲しい。 拗ね子
わたくしすつかりリカバリイ致しましてよ。ではラヂオ体操第二を始めます。 恒子
御父様が散歩中に入歯を川に落とされ、昨日今日と皆で浚せつ工事の由。二十四金の総ですもの、大変に重いのだわ。 恒子
サンタクロオスが希望の品を簒奪して回ると云うサイレントナイトメア。 恒子
ハツピイバルスデヱ、ツウミイ。大福は一度に二個が限度です。世界一お腹に重たいお八ツだと思うわ。 恒子
重箱を一新してやろうと慎一郎さんが塗つて下すつたのだけれど、大晦日になつてもウレタン塗料の匂いが取れません。 恒子
権田原恒子 … 昭和元年十二月二十八日生。ラヂオ体操第二評論家
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