卵のきもち/
千波 一也
卵のきもちはわからない
卵にならなきゃ
わからない
わたしの目玉は殻かしら
わたしを包んだ
殻、かしら?
とっくに無いと思ってた
くだけて消えたと
思ってた
卵のあしたはわからない
卵にかえらにゃ
わからない
きのう、なら
少しだけわかるかも。
だけど
ねえ?きみ
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