くれるまえに/
もっぷ
知ってた
みたことある
ここは春
夕日の庭に
すみれが俯いている
きょうの
最後の陽光は
わかっているよ
とうなずいて
わたしの誕生花を
すべらかな
風のてのひらで
撫ぜて
それはまるで
母さんの無償のそれ、のようで
、知ってた
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