コンビーフコンビナート/
灰泥軽茶
全自動
機械化された巨大な工場から
生み出されていくコンビーフの缶
ねじをくるくる回すように
側面の皮を剥ぎとっていけば
感覚がむきだしにされていく
フォークで突き刺し
一口食べれば
私自身はそっくり機械化され
私とは無関係に
ピピッピピッと
ある一定の
哀しさと優しさを生み出しながら
生きていく
戻る
編
削
Point
(5)