コンビーフコンビナート/灰泥軽茶
 
全自動

機械化された巨大な工場から

生み出されていくコンビーフの缶

ねじをくるくる回すように

側面の皮を剥ぎとっていけば

感覚がむきだしにされていく

フォークで突き刺し

一口食べれば

私自身はそっくり機械化され

私とは無関係に

ピピッピピッと

ある一定の

哀しさと優しさを生み出しながら

生きていく
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