フリーバード/めー
 
iindayo-
iindayo-
翼のない鳥たちが
今日も
青空に向かって投げられていくような
音楽
に洗われる時

まばたきをひとつ
すれば
何かをなかったことにした
ことを忘れる

僕もいつか
鳥になって
翼のない鳥になって
虚空へ消えるのだろうか
朝に
朝日がさしこむ
みたいに

翼のない鳥たちが
投げられていき、
語り疲れた口がiindayo-と動く
青空
旅人たちは、沈黙と雄弁ばかりを残していったが
世界としての僕たちはもう
それらを認識できない


戻る   Point(1)