晩秋ひとり/もっぷ
 
寄り添いたい
あなたと
冬はもうそこ
木枯らしは近い

並木は化粧を剥がしだし
惜しげもなく
紅いを降らす
さよならの

似合うばかりの
薫り立つ
かなしい晩秋

思いだけ
懐き
ひとりきりが

歩きながら
よぎるのは
あなたのこと

ばかり

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