信じた未来/
番田
誰からの言葉もかけられないまま
僕は 去る この街を
そこにいるのは 誰だろう 例えば
立っているのは こうしていても見えない 誰だろう
そんなことを思う 僕は
眠い だから 歩き出す
函館の町を船の窓で見つめながら
その 降り立った 地で
クマの剥製があるレストランを見つけた
薄い味の吸い物を 僕は すすりながら
どうにもならない その未来を
一人で笑っていた気がする
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