Vaya Con Dias Amigo/HAL
誌に嵐の日々を
綴られてる頁は殆どないのに
きみは笑い手を大きく振りながら
ぼくになにかを叫んでいた大声は
あれは別れの挨拶だったのか
ぼくはそれに気がつかなくて
ぼくと反対の進行方向へとゆっくりと去りゆく
きみの舟の海水の軌跡をただ看送っていただけ
きっともうきみはきみの目指した陸地に
たったひとりで接岸し今度は大地の上を
きみらしい大きな歩幅で歩いているんだろう
そんなきみの真っ直ぐに歩く背中を想いだし
ただ一言ぼくは告げる『さらば友よ 神とともに行け』と
戻る 編 削 Point(4)