まぜるな危険/あおば
正副で協議一致させればもっともっと効率が上がり上手く行くのになぁと思いながら重たいブラウン管テレビを背中に担ぎ論争を写しながら街中歩いて行く。疲れる話だけれどこの程度の苦労を買って出ない限りこの世はちっとも進歩しないのだ。そう思うのだ。スマートフォンのような軽いディスプレイでなく、落とせば爆発してしまう厚い脆い鉛硝子で出来ているブラウン管式だからこそ緊張しながら眺める人にもその重さと危うさが実感できて単なる洒落から重たい現実の風景となり危険性に膨らんで見えるものだ。異種のものを混ぜるな危険といわれても混ぜるのを遠慮しているようではいつまで経ってもらちがあきません。この際一気にかき混ぜたら如何でしょ
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