時代精神/すみたに
部同然、こどもたちは訓練が足りない、
時間が圧倒的に足りない、何も感じないためには。
新聞を広げてぼくはようやく理解した
毎朝毎朝、これだけ世界の平和を
願い信じ続けているからこそ人々は
なにも行動を起こさないでいられるのだと
そう、ぼくはあほだ、こどもだ
クソガキだ。それは認める、事実だから。
けれど、ただのあほではありたくない、
ぼくは疑うことを知っているあほでありたいんだ!
彼らは時代の申し子なんだ、いまだ生まれたままの申し子なんだ
ぼくは彼らを信じない、時代精神に祈りも願いもしない
ぼくはもうじき大人にならねばならない、そのため敵を知らねばならない
けれどもぼくはあほだからまだしらない、そして不安で満ちている。
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