時代精神/すみたに
 
だがぼくは言おう、毎日が血の日曜日だと。

  戦場と日常に区別が無くなったのは
  アメリカや核ミサイルのせいなのか?
  違うそれだけでない! 敵はなにかわからない、
  けれど漠然と答える、それは時代精神の申し子だと! 

  新聞テレビインターネットが毎日報じる、
  世界中、血と涙は、石油と情報とともに流れ続けていると、
  もしもこのことを当然のものだと思うならば、
  そのひとは時代精神の申し子だし、ぼくは信じないのだ。

  そして疑うために引き受けなければならない。
  世界は不幸にみちていて、ものじたいで、感じきれなくて、
  抱え切れるようなもので
[次のページ]
戻る   Point(0)