むてん・か/ayano
 
理が という緩慢に似ていた 赤いサボテン 少しずつ愉しくなって
母親も愉しそうだった 意識は絶えず刺激を繰り返すし背徳に震えたりする ぼく女の子じゃない
けど
   
朝陽のあたる部屋 が舞台で『苺』が出てくる明るい話


ホームのごみ箱に突っ込んであった花束に手を伸ばしてみた。萎れていたけど甘そうだったし食
べてみた。空腹だからか なんでもおいしく感じる。小学生のとき躑躅を吸っていたときは知る術
もなかった生活である。税金を払わないでも生きていけるのは変わらないのだし。
   
青空のまぶしい駅のホーム が舞台で『花束』が出てくる爽やかな話


通学路の脇にある
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