いつかの認定日/
番田
部屋に閉じこもっていた
失業して まだ 間もないころのこと
理性を失えば人間なんてこうなるのは目に見えていた
思い描いた生活を だけど 送れてはいなかった
目が冴えて眠れなかったのだ
一日の半分以上を 眠っていた だけど
なかなか職安に行くのも難しい 僕は
夕方頃 毎日のように 目覚めていた
疲れていたのかはわからない
だけど 僕に 楽しいことはあまりない だから
目眩のする路地をどこまでも歩き続けた
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