同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
ねむる 手をつないだ記憶も 髪を結わえた記憶も わたしたちは しずく この結合が あなたを ながす 方向はきっとおなじ かずかぎりない 泡の囁きとすれちがい おいていかれたのは きっとわたしだ あめふらし て いちど天に昇って、こぼして見せた涙粒。挫折を知って降らせた人の思いが、それを汲み取り、豊かにする詩人の下へ届け。
いつかその痛覚で彼方の空をわらえたならば、きっと透きとおる水にだって色もつくことだろう。
もういちど天に向うときに、七つの色がつくだろう。
赤や青や黄や紫の光線の中で私は生まれた。
私を精霊と呼ぶならそうだろう。
形のない物と呼ぶならそうだろう。
何もない物と呼ぶなら
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