同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
 

偽りの為の境界線。 
部分でしかないはずの僕らが、自らを区分し、水を偽る。 
再び雨。
雲の切れ間を、
必死に探す。
山荘で目を覚ます
鳥たちが水を探してさえずりはじめる
遠くで容器たちの起動音
人々はどこかの巨大な頭脳容器に管理されていて 見えないLANで 拘束されている
鳥たちが自由に喉を鳴らして飲む水は 人間には見つけられない

泣いて泣いて泣いて
絞り出すように泣いたら
野生の動物がそうするように 喉を鳴らして飲み干す
大人ならみんな知ってる
明日またドアを開けるために必要なものは何か
そしてその甘さ
やさしさ
流したのはトイレの
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