ハロウィン。/菊池ナントカ
 
夢みてた。
キャンディーを食べながらもう昔の処方箋を読んでいる。

僕はバス停で来ない誰かを待っている。
来ない誰か、は君です。
だから来ない明日を待っている状態。
昨日だって待っていたんだ!

過ごした日々は確かにあったんだろ。
証拠なんてデタラメに見えるけれど。
記憶は確かだろ。
そりゃ僕は忘れっぽいけどさ。

証拠なんてデタラメに見えるけれど。
記憶は確かだろ。
そりゃ僕は忘れっぽいけどさ。

眼をつぶるとハロウィンカラー。
眼をつぶるとハロウィンカラー。
眼をつぶるとハロウィンカラー。
光の速さを越えたオレンジ。
季節外れの夕立の間だけ、もう少し君を待つ。



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