緑の丘を越えて/梅昆布茶
悪意で暗転し
路頭に迷う役者ばかりが右往左往して
それでも晴れやかな午後をまっているというのに
沢山の反戦歌があって
申し訳程度の慈善があって
一族の末裔かもしれない僕はというと
でもねハードロックカフェで酔い潰れていた魂を
乞食の晩餐で踊っていた馬鹿な自分を
なんでもなくどこにでもあるような
着衣のランチに誘ってみたかったんだ
無常のなかで家族とか大好きな他人とか
いつもつまづいている彼女とか
僕はこの世界のあるいは自分の視点を得るために
言葉をたぶんつづっている
でも結局さ
いつも大好きなのは
あなたの仕草なんだって
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