月と哭け (三)/アラガイs
 
下着をずらして後ろから挿入する
不安は増すほどに補色と快楽がそれを打ち消し
(大丈夫…中に…出して…
)底のない溢れる沼地
獣と還れ
瞬間が二人に訪れるわ
いまにも折れそうな肋骨が歪み
何度も咽び果てたいま、わたしは宙を駆けている
そこに現実は存在しない
痺れに飢えた狂人が、いつか廃棄された(午後
)おんなが帰る(外は
まだ)月もみえない滑らかな音に弾けていた 。









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