メッセージ/
松本 涼
十七時の鐘の音は凍え
涙声にもよく似て
僕は此処に
居たたまれなくなる
そして
此処ではない場所へと
小走りで急ぎ出す僕の
おでこに
何も無い様にしか見えない宙に
飛び交うメッセージが
ひとつ当たって落ちる
「イマ ドコニイル?」
知るもんか
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