第一回バルクメール選手権/がらんどう
などは相当に技巧的な作品である。
間違いメールに対する返信というのはよくある設定であるが、ここに「ヨド君」という第三の人物を配置することによって、その間違いメールにリアリティーが付加されているのである。(「間違いメールなんか滅多に来るもんじゃない」と自己言及することによって、逆にそのリアリティーが増していることにも注意しておくべきであろう。)
更に「ヨド君のメール中の彼女」と「ミカ」、「ヨド君」と「ミカのメールの受信者」がそれぞれ重なり合うことによって、ある種の関係がすでに成立しているような幻想を与えるところが巧妙である。
<作品名:お忙しいところすいません^^;>
最近何度も知ら
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