天地の空想。/天使
羽が舞い散る空。
辺りは白と黒の羽だらけ。
もう争いは、やめてよ。
誰もがそう思う中、空には、天使たちの羽・・・
悪魔たちの羽で
灰色に染まっていた。
本当は天使なんていないけどね・・・・。
本当は悪魔なんかいないけどね・・・・。
ただ、人々が逃げたかった現実を避けるためにつくられた。
本当は、人々の願いがこもった世界だったんだ。
争いを避けるための世界だったんだ。
けど・・・やっぱり人は争いを好む。
やっぱり、この世界にも争いがある。
ねぇ、どうして、どこにでも争いがあるの。
ユメの空想でも、やっぱり殺し合うの。
空を見上げれば、いつもと変わらない青空。
けれど、やっぱり僕にはそうみえない。
天使たちは、神様の使い。
神様は、世界で一番世の中で一番。
けど、どれもこれも、けっきょく人間が一番。
現実の世界・・・人はいつになったら見るのだろう。
本当の世界・・・人はいつになったら知るのだろう。
そして、いつになったら
逃げずに生きるのだろう。
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