冬のきみがすきだった
冬のきみがきらいだった
ひややかな恋のまま
ずっととおりすぎて
しまいたかった
あの日
月のむこうまで
海がつづいていました
キラキラした時間が
せかいじゅうを
みたしていました
冬のほたるのきみは
夢みる世界のなかで
せつないほど
ふるえていた
あしたさえ
不確かな
この世界のはずれで
ぼくが
つく
ためいきは
きっと
きみへの糸でんわ