弦月/empty
 
ることを知る

光、永遠をそこなうもの
渡された、同時に詳らかに為された、
有における地平の、(或いは光の布陣の、)
永遠を刻印された掌へ、の、
光の道標、そこにはないもの、を、
賊なうことなしに

解除された認識の失効
奇妙に外れた明度の線形/箍が外れたかのように
死の地平は全てをそこなうことなく実存的に反‐定立する
予見なしに世界を現‐存在する
定立された事象の無‐基底性へ
不確かな、
靄に包まれた視界の
明瞭さ
綻んでいく眼のようにそれは明瞭だから
/他がために
明瞭な視野が刺さり
生滅の
糜爛した時間が過ぎる
潤んだ声のエスキス
嗚咽の籠もった声
鮮やかな色彩のすべてが凝り
平滑な時間の中へと呼び寄せる
包まれているものよ

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