言葉を洗う雨/
木の若芽
れて呼吸し ぬれて色づき
ぬれて香り ぬれて育ち ぬれて生きる
雨の草たちのいのちと言葉を感じるまで
飽かずに見ていたい
***
真の人の詩は 自然のささやきと同じ
なんの音?
風の音
水の音
木の音
人の詩
木の実は鳥の声を聞くごとに熟していく
わたしの実は真の人の詩を聞くごとに熟していく
雨はわたしの実である「言葉」をみがき洗ってくれる
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