[:door/プテラノドン
チ?」
「金ならいくらでもあるわ」
Cはスナックの女に話しかける。アルミか真鍮、
そこらへんで銅線をひっぱってきたっていい。
ついこの前も式場を壊す仕事をこなしながら、拾い集めた
ドアノブを売り払うと8万になった。こんな風に金が
手に入るのならば、夜中に電話で叩き起こされるのだって文句はない。
その大半を使って、4人は飲み歩いているだから。
三件目のスナックの店先で、
Kはそのドアノブの値打ちをCに聞いた。
「こんなもん、幾らもしねーよ」こんな時は、
詩がよくよく頭に浮かぶ。すらすらと文字が
無傷のまま言葉が、壁に打ちつけられた
小便の勢いとともに。
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